親指を使うと手首が痛む、何か蓋を開けようとしたら手首が痛くて力が入らず開けられない・・・。
などの症状はありませんか?
もしもあった場合は腱鞘炎かもしれません💦
腱鞘炎とは
・腱には屈筋腱(指を曲げる方向に動かす時に使われる腱)と伸筋腱(指を伸ばす方向に動かす腱)があります。
これらの腱は腱鞘というトンネルの中を走っています。
手を使いすぎると、腱と腱鞘の間で摩擦が起こって腫れてしまいます。
この時に安静にできれば段々と腫れが引いていくのですが、仕事上どうしても使わないといけなかったり、お子さんを抱っこしないといけなかったりなど、使い続けてしまうと腫れが引かずに熱感や痛みが出てきてしまうのです😰
男性よりも女性に多いといわれています。
腱鞘炎の症状
◎手のひら側に痛みが生じる場合の多くは【ばね指】が多いといわれます。
ばね指とは腱鞘炎の一種で、指の曲げ伸ばしの際にバネのような引っかかりが生じる症状の事をいいます。
指の曲げ伸ばしをするための腱と、腱の浮き上がりを押さえるトンネル状の腱鞘との間で炎症が起こって発症します。
重症になると自力で指を伸ばす事が困難になってしまいます💦
手のひら側の親指や人差し指、中指の付け根などが痛むことが多いといわれます!
◎親指の付け根に痛みがでやすい【ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)】
親指を使いすぎて負担がかかり、手首の親指側の腱と腱鞘に炎症が起こった状態をいいます。
・炎症の起こっている腱に近い関節が動かしにくくなったり、腫れたり動かすと痛みが生じます。
・手首の親指側が腫れて痛みが出る。
・物を持ったり、タオルを絞る、ペットボトルを開けるなどの手首を使う動作で痛みが出る。
腱鞘炎になる原因
◎手の使い過ぎ(オーバーユース)
・パソコンを使う事が多い
→キーボードを打つ、マウスのクリック動作など反復操作をする事による負担
・スマートフォンをよくいじる
→スマートフォンの画面をタップする、ボタンを打つ、スクロールするなどの動作を繰り返す事による負担
※両手でスマートフォンを操作する人よりも、片方の手で操作する人の方が腱鞘炎になりやすいと言われています。
◎出産後の育児動作
・抱っこなどによる手首や手指の使い過ぎ
→産後のママさんは腱鞘炎になる事が多いと言われます。
家事動作でももちろん負担はかかりますが、プラスしてお子さんの抱っこやおむつ替え・授乳中など
頭やお尻を支えている時間が多くなることによって手首や手指にかかる負担が増えてしまいます😰
特に、産後すぐはリラキシンという出産時に靭帯を緩める作用のあるホルモンが出ているため
関節などに負担がかかりやすい状態になっているので注意が必要です💦
◎スポーツによる負荷
→テニスやバドミントンなど、ラケットを握る際に必要以上に強く握りすぎてしまい、指や腕に負担がかかる🎾
野球などでは、無理なボールの持ち方(握り方)や正しくないフォームのまま投げ続けている事による手指への過度な負担によって痛みが起こる⚾
など日常生活動作のなかに沢山の原因が潜んでいます💡
腱鞘炎の予防方法
~パソコン・スマートフォンを使う場合~
・キーボードなどを使うときの負担を減らすために、クッションを使ったり、手首を固定できるようなサポーターを使うように工夫する。
・スマートフォンは片手だけで操作するのをやめて、できるだけ両手で操作するようにする。
・長時間続けての作業は減らし、できるだけ休憩時間を作り、ストレッチも取り入れるようにしましょう💡
~育児を頑張っているママさん~
・横抱きをするときにいつも同じ向きに偏らないように向きを変えて抱っこするようにする。
・縦抱きをするときには、手首への負担を減らすために手首は返さず(手の平を真上に向けない)肘あたり~手首までの広い範囲を使って支える様にする。
・抱っこヒモを上手く活用する。
・授乳をするときには、授乳まくらやクッションを使い、手首や手指に負担のかからないような体勢で授乳や抱っこをするようにする。
・協力してくれる人がいる場合は無理をせず、家事などを手伝ってもらい少しでも休憩できる時間を作りましょう✨
腱鞘炎は気づかぬうちに使いすぎてしまった結果起こってしまいます💦
痛みを長引かせないためにも、痛みが出た場合はすぐに治療することをおススメします🏥